柔軟構造体の空気力学
柔軟構造再突入機は、軽くて柔らかい膜面エアロシェルを利用して効率的に再突入を行う新しい技術です。しかし、その柔らかさから空気力によって大きく形状変形することもあります。このとき流体と構造の複雑な連成問題が生じるため、再突入時の空力加熱環境や空気力を適切に予測することが重要となっています。ここでは新たに連成解析モデルの構築を行い、柔軟構造再突入機やパラフォイルといった柔らかい膜面による飛行体などの連成問題に取り組んでいます。
膜面変形あり(柔軟構造モデル) 膜面変形なし(剛体モデル)
柔軟構造再突入機の衝撃波と空気力による形状変形
関連論文
- Yusuke Takahashi, Taiki Koike, Nobuyuki Oshima, Kazuhiko Yamada, “Aerothermodynamic Analysis for Deformed Membrane of Inflatable Aeroshell in Orbital Reentry Mission”, Aerospace Science and Technology, Vol.92, p 858-868, September 2019. DOI: https://doi.org/10.1016/j.ast.2019.06.047