大規模計算環境におけるCFDベースの高速流体解析やFDTD法ベースの電磁波伝播解析に関する研究やコード開発、検証も実施しています。
高エンタルピー流ソルバー:RG-FaSTAR
高効率流体ソルバーFaSTAR (JAXA)をベースに、輸送係数、熱化学、反応モデルなどの実在気体効果を導入することで、再突入時に現れる熱化学的非平衡流にも対応できるソフトウェアです。共同研究としての宇宙ミッションとの連携により、惑星大気再突入時に生じる宇宙機周りの高速・高温気流(high-enthalpy flow)の挙動を調べる研究・教育などに使用されています。大型計算機資源を利用することで大規模計算での性能確認も実施しています。
プラズマ流・電磁波解析ソルバー:Arcflow/Arcwave
FD2TD法をベースとした電磁波解析ソルバーが含まれており、RG-FaSTARなどと組み合わせることで再突入ブラックアウト予測を行うことができるソルバーです。RAM-C IIや柔軟構造再突入機、ESA ARDを対象とした解析例があります。
関連論文
高エンタルピー流ソルバーRG-FaSTAR
- Yusuke Takahashi, “Advanced validation of CFD-FDTD combined method using highly applicable solver for reentry blackout prediction”, Journal of Physics D: Applied Physics, Institute of Physics, Vol.49, No. 1, 2016, 015201 (15pp). DOI: 10.1088/0022-3727/49/1/015201.